ひとり兼業行政書士のブログ

せいしん行政書士事務所のブログです。日々の業務をはじめ、日頃の記録になります。いろんな方と出会えたら嬉しいです!

マイナカードと運転免許証のはなし

 

ニュースでマイナンバーカードに運転免許証が一体化されるというニュースが発信されました。運用は来年の3月24日スタートということです。

 

実は一度紛失しています…

私は確定申告のために開業後すぐにマイナンバーカードを作りました。保険証は一体化させていません。持ち歩きたくないからです。

 

ところが一度、自宅で置き忘れてしまいました。持ち出すことは絶対にしていないことはわかっていましたが、どこを探しても見つけることができませんでした。 そこで そこであえて紛失の手続きをしてみようと考えました。

 

失くした場合の手続き方法

マイナンバーカード総合サイト

www.kojinbango-card.go.jp

 

紛失の手続きは専用ダイヤルで使用停止のお願いをするというかたちです。 電話での手続き自体はおよそ5分から10分で完了します。思った以上に簡単に止めることができました。

 

もう一度家の中を探してみると奥に入っているものを見つけることができました。再発行ではなく、もう一度手持ちのカードを使えるようにするための手続きをしなければなりません。紛失した場合の手続きと、見つけることができてもう一度そのカードを使えるようにするための手続きは、 異なりました。

 

①利用停止したカードをもう一度使えるようにする方法

・手続きをしたときに受け取っている暗証番号とパスワードが書かれた用紙を持って、マイナンバーカードを発行した窓口に行きます。

・窓口の案内に従って、暗証番号とパスワードを窓口のタブレット端末に打ち込んでいきます。なお、この暗証番号とパスワードの書かれた用紙を 紛失した場合は初期設定をしなければなりませんので手続きがもう一つ増えることになります。この手続きは少し時間がかかるのでそれを見越して窓口に行くようにしましょう。

タブレット端末に打ち込んだ暗証番号とパスワードが認証されれば、再度このカードを使うことができるようになります。

 

マイナンバーカードを完全になくして再発行する場合

まず、最寄りの警察またはインターネット(できるところとできないところがあります)で紛失届を提出します。神奈川県ではe-Kanagawaで手続きができます。

 

dshinsei.e-kanagawa.lg.jp

 

この手続きをしてから、控えた受理番号をもってマイナンバーカードを申請した窓口に行きます。なお、紛失・損傷等によるマイナンバーカードの再発行には手数料800円(電子証明書の機能をつけたものを再発行する場合は1,000円)かかります。また、再発行にかかる時間は新規発行のときと同じくらいかかるということです。

 

他の機能をつけたマイナンバーカードの場合

早々に、一部の国家資格はマイナンバーカードに紐づけられるということが発表されています。行政書士はまだ先になるようですが、予定されています。保険証や運転免許証をつける場合は、紛失に十分注意が必要です。

 

なお、運転免許証とマイナンバーの紐付けですが、3パターンが予定されているようです。

①現行の運転免許証のみ

②現行の運転免許証とマイナンバーカードの2枚持ち

マイナンバーカードのみ

 

大きな違いとしては、手続きの手数料がマイナンバーカード一体化の方が少し安くなることと優良・一般ドライバーはインターネットで講習を受けられるというメリットがあることです。なお、インターネット講習の場合は、受講中などに本当に受講しているかのチェックとしてのテストがおこなわれる予定だそうです。

 

スマホとの連携も始まっていますし、より便利になってきています。同時に、個人的にはセキュリティや個人情報保護にもいっそう配慮してほしいと思うところです。

 

 

この季節と兼業のこと

 

兼業の会社では、自動車のエアコン修理が夏のメイン業務になっています。今年は暑くなるのが早く、6月頃から仕事が忙しくなりました。9月に入ってから少し暑さがおさまったような感覚があったので「これでちょっと落ち着くね」なんて話していたんですが。

 

会社について

9月に入ってもしっかりと暑いです。今年の暑さはあまりにもひどかったので、会社では1時間に一度必ず水分補給をお願いしていたのですが、私の方でその管理をしていたのでタイムスケジュールがだいぶタイトでした。脳が沸騰しそうな暑さでしたから、みんなの体調管理は私がしないと!という使命感。

ブログの更新やInstagramの更新をしたかったのですが、諸事情で5月からストップ状態です。今後は商品販売を担当していく予定なので、ECサイトの更新を含めて力を入れるべく準備中です。古物商のURL登録手続きなどはそのために先に済ませてあります。


ちなみに会社の決算期は9月なので、初夏から初秋は会社の仕事メインで忙しい日々になりますが、レストアも終わらせないといけないのでだいぶやることいっぱいです。

 

事務所について

会社の業務をおこないつつ、VOD研修の受講や業務の勉強、ブログ更新を続けています。「勉強は仕入れ、ホームページやブログは営業活動」と言われてから、できることはやってみようと思い、継続しているところです。今よりもっと楽しくなったらいいなと思いながら日々を過ごしています。

 

早いもので、次の10月末で事務所は4年目を迎えます。運営がのんびりし過ぎな面があることは否めず、正直兼業というよりは副業に近い面が強くなっています。今後、会社とうまく両輪として運営していくことを考えているので、よくよく話し合って今後の方針を決定していく予定です。

 

また、長らく対応してきた(お受けする予定だった)案件がここにきて流れてしまったため、改めてお問い合わせいただいている案件の対応と新規案件対応のための準備をおこなうことになりました。

 

会社のお客様のみならず、事務所のお客様にもご依頼に対してご満足いただけるように今後もできることを増やしていきたいです。

 

 

コミュニケーション難しすぎる

 

学生の頃などはさほど思ったことがなかったのですが、大人になってからの悩みがあります。会話相手と具体的な話ができるように心がけているつもりだけれど、思った以上に相手と会話が噛み合っていない場面に出くわす、という悩みです。

 

もちろん、私自身の質問が的を得ていないこともあるでしょう。きちんと相手の意図を汲み取る力がないとも言えます。なるべく聞き出して自分でも理解できるようにはしているのですが…。

 

スタート地点の確認

相手に『今度、’ああ’したいんです』と相談されたとします。

 

こういった大事な要素が欠けてしまった言葉でのやりとりがあります。そういう場合は、欠けている部分を質問というかたちで補足しつつ、発言内容の意図を把握できるように質問しながら会話をすすめるようにします。

 

・今度とはいつ頃になりますか?

・あなた本人がしたいことですか?

・何をしたいと考えているのですか?

 

そもそも私は必要とされていない可能性…

私がいちばん悩んだのは、「今度/(あなたは/)何をしたいのですか」という質問に対する答えがないまま、『やっぱりこうします』とまったく会話にあがってきていなかった内容でご自身の決めた結論が飛んでくることです。

 

会話のスタート地点であるはずの『’ああ’したい』はいつのまにか消滅します。私は置いていけぼりのまま、どこから会話に再度入ればいいのか途方に暮れます。

 

きっと私は相手の会話の中に入ることができていなかったのだと最近になって思うようになりました。もしかしたら、最初からご自身の中で答えは決まっていて、その過程のなかで私がたまたまちょっとそこにいただけの人だったのかもしれません。

 

噛み合っていない部分はどこなのか、話の前提のどこが共有できていないのかを把握したいので質問を繰り返すのですが、やはり答えは返ってきません。そのうちに相手は私が怒っていると思って恐縮してしまうのです。

 

怒っているわけではないのにひたすら謝罪をされると、「私が悪かったのかな」と思い始めます。なんだか自分が悪者になったみたいな気持ちになってしまって、結構落ち込むことが多かったです。

 

長い時間、しっかりと話をしたはずなのに、それがさっぱりなかったことになっていることに悲しみすら感じます。コミュニケーション、難しすぎる…。思った以上の徒労感でふて寝することもありました(苦笑)。

 

 

お仕事をするなかで

誰かと会話をするときに、なぜか最初から怒っている人もいます。上から強く言ってくる人もいれば、ものすごく低姿勢な人もいます。あからさまに無視してくる人もいれば、丁寧な人もいます。自分はどんな人にあてはまるのか、少し自省しているところです。

 

私の仕事では、明確な目的を持ってお問い合わせされる方がほとんどです。なかには「この許認可申請をしたい」が数年にわたって変遷し続け、最終的に「やっぱり許認可申請やめます」となったことはあります。最初の段階で『難しい』とお伝えしたつもりだったのですが、そこの部分をもっとはっきり伝えてしっかり理解していただくことができなかった私の力不足ではあるので、今後の勉強になりました。

 

きっとこの先もコミュニケーションの難しさはずっとついて回るのだと思います。これから私は今まで以上に相手の話をよく聞き、思いを受け止め、理解し合える関係の構築を諦めないようにしていきたいです。

 

 

 

道路使用許可についてのできごと

道路を使用する予定がわかったら

道路使用をする予定ができた段階で、道路使用許可申請の準備を始めましょう。申請方法をご紹介する記事でご紹介していますが、人や車の交通に支障が出るかどうかで事前協議の要否が判断されます。そのため、行政書士に依頼される場合には早めにご相談ください。

 

実際にあった住宅建設でのこと

弊所の開業の前後、周辺では住宅やアパート、老人ホームの建設ラッシュがありました。その際、近隣住宅の玄関前に違法駐車する業者や朝早く7時ごろから重機を動かして工事をする業者が多発しました。道路にブルーシートを広げて資材を放置する業者もいました。

 

弊所のある会社の玄関前に駐車していた車について「そちらの車をどかしてくれないと道路を塞いでしまうから移動してくれ」と唐突に言ってくる業者がいました。ミキサー車を、道路使用許可を取らずに駐車禁止の標識の下に駐車していました。これらはいずれもすべて大手メーカーが手配していた業者です。何度もそういったことがありましたので、元請けのハウスメーカーの担当や市に相談したこともありました。

 

道路使用の予定のある場合、許可を取ることは大前提として、近隣の方に事前に周知しておく必要があります。直前になって突然「この道路は通行できません」ということもありました。長引いた工事で、会社の仕事の調整をおこなわねばならないこともありました。

 

実際にあった工事通行止めでのこと

事務所の前の道路が電気工事、水道工事、ガス工事で何度も通行止めになりました。直前に「通行止めです」と言われることもあり、それも不満でした。車で戻ろうとしたら話を聞かない、「通さない」「遠回りしてこい」と言ったことをいう警備員(業者)もいました。きちんと予定を周知すること、最低限のコミュニケーションをとることは大切だと感じました。

 

近隣への配慮を意識しましょう…

本来、近隣住民に理解してもらいながら道路使用するべきものと私は考えております。あいさつをする、声かけするといった、あたりまえのことをすることもとても大事なことです。それもないと、近隣の方々の不満を溜めてしまうので、なにかあったら途端にクレームが出てしまいます。場合によっては警察や市役所が状況を見にくるといったことも起きます。

 

近隣の方と気持ちよく接することができるようにするだけで、近隣からの理解は得られると思っております。道路使用許可を取り、近隣への配慮をしつつ堂々と道路使用をしましょう。

動画制作練習中です

 

会社のホームページの更新や自分の事務所のホームページやブログの更新を毎日しているのですが、そろそろ会社の仕事の方が夏の最盛期を終えそうなので長らくやろうやろうと思ってそのままになってしまっていた動画制作の練習を開始しました。

 

普段からCanvaを使っているので、他の編集サイトではなく動画もCanvaでやってみようと思って今日から触ってみることにしました。ついでにAI画像作成をさわってみましたが、学習させるのに苦労しそうです(笑)

 

もとの動画の音声をCanvaで消そうと思ったんですが、もとの生データを普段使っているMacのQuickTimePlayerで消した方が早かったのでまずは音声なしの動画に。次に加工をと思いましたが、今日は他の作業が入ってしまってそこまでになってしまいました。

 

音声を別撮りして加工(動画に載せる)作業を事前にしておかないといけないんですが、これもまたよくわかっていないのでKeynoteで音声取ってしまおうと思います。スライドに音声入れることは以前Keynoteでやっていたんですが、こちらもCanvaでできそうなので触ってみたいと思います。

 

古物を持っているので、会社の仕事が落ち着いてきた段階で一気にSquareの決済サイトを使って商品販売をする予定です。準備に時間と手間がかかりますが、まずはそこからやっていこうと思います。以前のようにヤフオクが使えたら良かったのですが、ストアの方式が変わってしまったので今は使っていません。

 

物価高騰の煽りもあって、運営コストについてはいろいろ考えないといけない状況になってきましたね。

 

学習用のノートアプリ比較

 

六法もノートもiPadのアプリで利用しています。VOD研修でもPDFで資料をダウンロードするので、そのままデータで利用しています。長らくノートアプリのGoodNote5を使ってきたのですが、GoodNote6がリリースされてからアップデート(課金)して使おうか迷っていましたが、このたび新しい無料のノートアプリを見つけたのでそちらに徐々にデータを移行しています。移行方法は簡単、GoodNote内のノートを『書き出す』→『ノート+』に読み込むだけです。

 

新しく使い始めたのは『ノート+』というアプリです。アプリストアで検索してみてください。

 

このアプリのいいところは、いくつもあります。GoodNoteではできない、暗記シートや暗記マーカーが使えることです。ノートを出しながら電卓が使えたり、タイマーも使えます。ノートのテンプレートも用意されていて、ずっと欲しかった読書ノートのテンプレートやジャーナリング用のテンプレートまで備わっています。

 

また、ペンの種類がとても豊富です。自分で選択して使うことが可能です。好きでよく使うのは『消えるペン』です。ラインをひきたくはないけど、読んでいるところを今だけチェックしたい時に使います。読みながら現在位置を定規でチェックしながら読む方にはおすすめ、とても便利です!

 

そして、PDFで読み込んだ資料1つにつきレイヤーが3つある(書き込みが3つ分できる)ところ、パスワード(Touch ID)が設定できるところはかなりのお気に入りです。私の使い方はこうです。

 

①第1レイヤー
あえて書き込みのない、まっさらな状態
②第2レイヤー
書き込み、メモ書きを入れる
③第3レイヤー
暗記ペンであやふやなワードを隠す

 

個人的に気に入っているのは、e-Gov法令検索で法令をダウンロードし、ノート+に読み込んで①で検索、②で素読、③で覚えたい用語や引用条文をチェックする方法です。これは各資格試験対策に利用するのでも有用ではないかと思います。

 

そのほかにもいいなと思ったのは、ページを『1ページ』、『見開きページ』、『本ページをスプリット』、『全画面表示』ができる点は素晴らしいと思います。GoodNoteだとiPadの場合はSplit Viewで2つ分アプリを立ち上げる必要がありますが、このアプリではそれが不要です。

 

もちろんデメリットもあります。暗記ペンで一度マークをしたら、消すことができません。ですので、レイヤーで分けて使うのがいいのではないかと思います。この点は無料のアプリなので、特に不便さは感じていません。買い切りで手に入れたGoodNote5でもデメリットや使いづらさはありますので、問題なく使えています。

 

7法分と、業務で使う法律、施行規則などをダウンロードしてオフラインでも使えるようにしています。アナログノートも使いながら、ノートアプリも駆使して仕事に活かしていきたいです。

 

行政手続きについて考える

 

 

各種許可申請のご相談をお受けするなかで、許認可申請の手続きそのものではなくて「審査基準」を読みながら、以前に比べてより『受験生の頃に疑問だったことや理解しきれていなかったこと』を考えるようになりました。

 

よく「行政書士の試験は実務に直結しない」と聞きます。実際、試験を受けるということのみであればそれも合っているなとも感じます。一方で、実務をおこなっていると『これはもっと深く学習しておくべきだったかもしれない』と感じることも少なくありません。

 

私たち行政書士は紛争には手出しできません(もちろん特定を取っておられる先生方は不服申し立てができます)。ですから、許認可申請をおこなうにあたってはきちんとルールに沿って審査を通すことが大切になります。

 

登録前後、「業務をおこなうには役所の窓口で使っている本と同じものを手に入れた方が良い」と聞いたことがあります。仕事を始めてからの不安な時期、私もそれがいいのかなと考えることもありました。

 

しかし、ある先生の許認可申請のお話を聞いた時に『この先生は許認可申請の’マニュアル’みたいなものには頼っていないのかもしれない』と感じることがありました。広い知識と深い思考で困難事例の許認可を通していたのです。実際にお話をうかがうと、本当によく学んで実務をされているということを思い知らされ、自分にはここまで達することができるのだろうかと不安になったものです。

 

その経験から、まずは基礎をしっかり身につけるべきだと感じました。もっとも、資格用のテキストは広く浅く書かれたものが多いです。今一度、勉強をしなおそうと考えて電子書籍でいくつか法律の本を購入しました。現在、読んでいるのは日本評論社の『行政法』です。

 

行政法|日本評論社

 

 

この本のいいところは、手続きの流れと個別法がどの部分でどう使われているのかが導入部分で説明されているところだと私は感じています。具体性があり、判例の引用もすっきりしていてわかりやすいです。全体のイメージをつかみやすく、この本をベースに広げていくのもいいのではないでしょうか。

 

今はいろんな本があっていいなぁと思います。自分が受験生だったときよりも便利で豊富です。電子書籍なら持ち運びも便利で、ものも減らせます。日経評論社の日評ベーシック・シリーズはわりと好きで、他にも憲法民事訴訟法なんかも購入しています。

 

自動車の手続きが多いので、あまり許認可申請のことを深堀してこなかったなぁと反省するとともに、今後はしっかりと勉強して依頼者さまのお役に立てるような行政書士になる所存です。